火おこしで頼りになる着火剤、どの着火剤を選ぶ?
薪や炭への着火時間短縮に使われるのが、着火剤。
ネットで調べるとおすすめ、人気のもの情報がたくさん出てきますが、
最終的にどれを選ぶかは好み次第。
では、モミガライトに火を付けるときには、どんな着火剤がいいのか。
キーワード:「火力」と「持続性」
初心者の私は、これまでに3種類の着火剤(の代わりになるものも含め)を使ってモミガライトに火を付けたことがあります。
着火剤(固形)
ホームセンターなどで安く買える着火剤。
着火剤はさまざまなタイプがありますが、ここでは、モミガライトセットにセットにしている必要な量だけ小分けにできる固形タイプ。
「着火剤」は、それ自体が安定して燃焼するので、慣れれば、簡単に扱えます。
ただし、着火剤が燃えるときの臭いがきついのが難点。
(少しお高いですが、臭いがしない着火剤もあるにあるようです)
牛乳パック
牛乳パックが着火剤として使えるのは、アウトドア雑誌を読んで知りました。
牛乳パックの塗装には、ロウの一種であるパラフィンワックスというものが使われているそうで、これが燃えやすいので着火剤として使用されているそうです。
ほかにもリップクリームや松ぼっくりなども紹介されていましたが、
うちでは、牛乳をわりと消費するので、牛乳パックを使ってモミガライトに火を付けてみることにしました。
1回目はとくに下調べをすることなく、いつもの手順で、ただ固形着火剤の代わりにちぎった牛乳パックを使いました。
たしか…2本分ほど。
…つきませんでした。
思ったよりも燃えやすく、モミガライトに火が付く前に牛乳パックがあっという間に燃えつきてしまいました。
モミガライトには不向きなんだろうなと2回目は挑戦するつもりはなかったものの、
みんなどんなふうに牛乳パックで火を付けているのか検索してみると、
なんと!薪ストーブの薪の火付け使っているという人が多いんです。
詳しく調べてみると、牛乳パックに火を付ければ着火剤になるわけではないようで。
牛乳パックはペラペラのままではなく、小さく折重ねるといいようです。
後日、牛乳パックを4本分準備して再度挑戦!
次の手順で行いました。
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Ⅰ まずは下準備。
①牛乳パックを展開して、4面に分ける
底も使えます。
②細切りにする(1面を3等分にしました)
③紙のバネと同じ要領で、細切りにしたものを2本を使い、バネを作ります。
↓
1本でこのバネが6個できます。
Ⅱ 下準備ができたら、バネの1つに火を付けて中央に入れ、
その上から残りの5個を入れて詰めます。
Ⅲ その上にモミガライトを立てて入れる
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牛乳パック1本では、持続性が厳しくモミガライトに火を付けることはできませんでした。
もう一度詰め方を変えて1本分で試しましたがこれもダメ。
そして、最後に2本分を使ってみたところ火が付きました。
結果としては、牛乳パック4本あれば、火をつけられるかな~という感じでしょうか。
牛乳パックが燃えるときの匂いは個人的にはにならない匂いでした。
牛乳パックは捨てずにとっておくといいかもしれませんね。
モミガライト
モミガライトの火付けに使う着火剤の一番おすすめは、
モミガライトです。
何を言っているんだ?と思われるかもしれませんが、
モミガライトを灯油につけておくと良い着火剤になるんです!
モミガライトは水につけると、
このように崩れてしまいますが、
灯油につけると
形が崩れることがありません。
灯油につけて着火剤にするときのポイントは、
モミガライトを薄くすることです。
薄くしたモミガライトを灯油につけておいてください。
長いままだと、モミガライトに灯油があまりしみ込みません。
着火剤として使おうとすると火が付く前に、灯油だけが燃えて火が消えてしまいます。
火力・持続性ともに◎。
着火剤にしたモミガライト自体にも火が付くので火が付きやすいんだと思います。
匂いは石油ストーブの点火時と同じ匂いです。
モミガライトに火を付けるときの着火剤は「灯油につけておいたモミガライト」
着火剤として「灯油につけておいたモミガライト」は優秀でおすすめです。
モミガライトの火付けの際には是非一度お試しあれ!
【追記】大事なことを書き忘れていました。
この記事は、灯油を使うことを推奨しているわけではありません。
環境に配慮すると、化石燃料系のものの使用はなるべく避けたほうがいいですが、
必ずしも普段の生活の中で、(化石燃料系)着火剤の代替となるものが手に入るとは限りません。
身近なもので(石油ストーブを使用していて灯油が家にある環境)、
普段でも非常時でもモミガライトに火を付ける方法のひとつとしてお考えください。