軽くて便利な「すりつぶしもみ殻」を使った育苗での注意点
ちょっと癖があるのでご説明しておきます。
すりつぶしもみ殻に種を蒔くときには次の2点に注意点です。
1.水を含むと膨らむ
水稲用育苗箱・育苗トレー・ポットなど試してきましたが、条件により多少の違いはあれど「すりつぶしもみ殻」は水を含むことで膨らんでしまいます。
膨らみ具合ですりつぶしもみ殻の量は各々調整してもらいたいのですが、参考までにどういった感じになるのかを簡単ではありますがまとめておきます。
水稲用育苗箱の場合
育苗箱では、水を含んだ時に表面がでこぼこにならないよう均一に膨らむようできるだけ隙間がなく平らにきれいに「すりつぶしもみ殻」を入れておいた方が良いです。
育苗トレー・ポットのの場合
写真はポットがないので、育苗トレーのみですが・・・
これは悪い例です(笑)
いっぱいいっぱい入れて水をかけるとこうなります。
2.種を蒔く前にたっぷりと水を含ませておく
1を頭に入れたうえで、このことがとても重要です。
必ず!種を蒔く前に、すりつぶしもみ殻に水をたっぷりと含ませておいてください。
すりつぶしもみ殻は吸水性が高いです。
水をたっぷりとかけたつもりでも表面から数cmのみ水を吸って、下のほうまで染み込んでいないことがあります。
育苗箱の場合
すりつぶしもみ殻をきれいに均一に敷いたとしても深さがないので、たっぷりと水をかければ下まで水がしみ込まない心配はないと思います。
箱の下から水が流れるのを確認できればOKです。
育苗トレー・ポットの場合
おすすめの手順は、
❶すりつぶしもみ殻を少なめに入れて
↓
➋水を一度かける
↓
(嵩を見て高さを調整)
↓
❸種を蒔く
↓
❹すりつぶしもみ殻をかける
↓
❺水をたっぷりとかける
こちらも水が下から流れ出るのを確認できるといいと思います。
その他留意点(播種後の管理)
・保水性
すりつぶしもみ殻は保水性が高いです。
表面が乾いているようでも、中のほうは湿気っている場合がほとんど。
水やりは様子を見てしてください。
・発酵
すりつぶしもみ殻に水をかけて、環境(過湿?・高温)によっては発酵臭がしてきます。
また、風の通らない場所においておくと、
(↑ハウスに入れてました)
このように白い菌糸が生えてきます。
発酵熱が下がるとなくなります。
以上が「すりつぶしもみ殻」で育苗実験をしてみて気づいたことです。
育てた苗は田・畑に植えて元気に育ちます
以下、これまでの実験です。
稲
スナップエンドウ
玉ねぎ
トウガラシ
ヒマワリ
もみ殻は、捨てればゴミ活かせば資源。
「すりつぶしもみ殻」を使った稲・野菜・花の育苗をぜひご検討ください!
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